2019-11-07から1日間の記事一覧

古代の氏族社会についての考察

古代の氏族社会についての考察 古代の氏族社会はどのような形態であったのか。日本に残る文献は記紀しかなく、そこに隠された暗号を紐解きつつ記紀の研究を続けてこられた小川秀之氏の仮設を紹介する。 以下、「古代天皇制研究~母系制の考察を基盤にして」…

次代は、ミルクを利用しない文明が中心になる

次代は、ミルクを利用しない文明が中心になる あけましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いします。 この年末に環境考古学の博士、安田喜憲氏の著書「ミルクを飲まない文明」という著書に巡り合った。安田先生は私の最も尊敬している縄…

「弥生人=渡来人」説の大嘘

「弥生人=渡来人」説の大嘘 今まで教科書では朝鮮半島から渡来した弥生人が稲作を始め、縄文人と混血しながら全国へ伝播したと教わってきました。 ところが、考古学の資料では、それを裏付けるものが一切存在しません。 それどころか縄文人は、世界4大文明…

大和朝廷以前に出雲王国が存在していたことが、考古学の進展により明らかになりました。

大和朝廷以前に出雲王国が存在していたことが、考古学の進展により明らかになりました。 日本書紀には出雲の記述は出てきませんが、藤原にとって大和朝廷以前に出雲王国が存在したことは、よほど都合が悪かったのでしょう。古事記においても出雲の神は悪役と…

出雲の鉄を支配したスサノオ

出雲の鉄を支配したスサノオ 鉄を求めて渡来した新羅人がスサノオで、出雲王国を支配した。 日本書紀神代第八段一書第四によると、『高天原で乱暴狼藉を働いた須佐之男命は、追放され、子供のイタケルを率いて、新羅国のソシモリに舞い降りたという。ところ…

新説「日本史」第1回 呉越人時代

新説「日本史」第1回 呉越人時代 日本国には明確な異国征服の歴史がなく今日まで連綿と縄文、弥生由来の歴史が継続している。海で隔てられ大国中国の圧力を果敢にあるいは奇跡的に乗り越えてきた歴史であった。しかし、日本史をつぶさに見れば渡来民が稲作…

出雲を恐れた天皇家

出雲を恐れた天皇家 天皇家の祖神に屈服し国を譲り渡した出雲神、かたや神武天皇の威に圧倒され国を禅譲した物部氏。 天皇家が出雲を支配したはずなのに、実際には重視し祀っていた。 日本書紀では明らかにされないこの矛盾はどこからくるのか? 今回は何故…

新説「日本史」第2回 徐福ネットワーク時代

新説「日本史」第2回 徐福ネットワーク時代 呉越人の渡来の後にやってきたのが、大和朝廷の創設者の本丸、徐福一派です。 徐福は秦の始皇帝の圧政に見切りを付け、村丸ごとで日本へ逃亡した史上最大の移民集団です。それも当時最大権力者だった始皇帝を不老…

新説「日本史」第3回~葛城・物部時代

新説「日本史」第3回~葛城・物部時代 呉越、徐福、いずれも大陸で戦争圧力を受け日本に逃げ延びたボートピープルです。2世紀に日本に辿り着いた高句麗人は、明確な意図を持っており朝鮮半島支配の延長に日本を捉えていました。ただ、半島での戦争に兵力を割…

新説「日本史」第4回~葛城・高句麗時代(大古墳時代とは何か)

新説「日本史」第4回~葛城・高句麗時代(大古墳時代とは何か) 第4回は4世紀から5世紀に登場した大古墳時代を扱います。 古墳は日本古代史の中でも最大の謎といわれ、誰が何の目的であのような巨大古墳を築造したのか学会でも諸説が溢れています。最も中心的…

新説「日本史」第5回~蘇我時代

新説「日本史」第5回~蘇我時代 6世紀半~7世紀半にかけて大和朝廷は最もその勢力を拡大するが、その中心に蘇我氏が君臨していた。 大和朝廷は高句麗渡来への危機感から徐福の末裔である葛城氏が3世紀に全国より徐福系豪族を集結させて巻向(現在の桜井市…

新説「日本史」第6回~藤原(秦)時代~《前半》

新説「日本史」第6回~藤原(秦)時代~《前半》 第6回はいよいよ国号「日本」の始まり、そして同時に天皇制の始まり、それらを演出した藤原氏政権の始まりを書く事になります。いわば日本書紀に書かれた以降の歴史の始まりです。しかし残念ながら我が国は日…

新説「日本史」第7回~藤原(秦)時代~《後半》

新説「日本史」第7回~藤原(秦)時代~《後半》 第7回は藤原時代の後半を描いてみます。後半は藤原支配が東国武士に取って代わる時代です。不比等が作った百済系日本は平安朝でその栄華を極めますが、日本を統一的に支配していた訳ではありません。平安時代と…

あまりにも平穏な、権力者と人民の闘争=百姓一揆

あまりにも平穏な、権力者と人民の闘争=百姓一揆 虐げられた農民たちの怒りが頂点に達し起こるのが、武装蜂起「百姓一揆」である。最新の教科書にも「幕府や諸藩は一揆の要求を一部認めることもあったが、多くは武力で鎮圧し、指導者を厳罰に処した。しかし…

新説「日本史」第8回~武士時代

新説「日本史」第8回~武士時代 藤原支配から脱却した日本は新たな自治の時代、武士時代を迎える。 平安時代後半から始まるこの時代は江戸末期までおよそ900年間継続した。武士時代とは葛城が治めた大和朝廷と似ており、それまでの中央集権から封建へ、連携…

新説「日本史」最終回~藤原時代再来

新説「日本史」最終回~藤原時代再来 武士の時代は徳川慶喜の大政奉還をもって終焉する。 教科書を始め多くの日本人の常識は明治維新は近代化において歓迎すべき輝かしい時代の曙で、それまでの旧くて時代錯誤の徳川時代は成るべくして終焉したと捉えられてい…